<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 登香爐峰頂>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 香爐峯の頂に登る>
<BookPage: 277-278>
<UsedPage: 2>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
迢迢香鑪峰，
心存耳目想。
終年牽物役，
今日方一往。
攀蘿蹋危石，
手足勞俛仰。
同遊三四人，
兩人不敢上。
上到峰之頂，
目眩神怳怳。
高低有萬尋，
闊狹無數丈。
不窮視聽界，
焉識宇宙廣。
江水細如繩，
湓城小於掌。
紛吾何屑屑，
未能脫塵鞅。
歸去思自嗟，
低頭入蟻壤。
<End Poem>
<Translation>
迢迢（てうてう）たり香爐峯（かろうほう）、心（こころ）に存（そん）し耳目（じもく）に想（おも）ふ。年（とし）を終（をは）るまで物役（ぶつえき）に牽（ひか）かれ、今日（こんにち）はじめて一（ひと）たび往（ゆ）く。蘿（ら）を攀（よ）ぢて危石（きせき）を蹋（ふ）み、手足（しゅそく） 俯仰（ふぎゃう）に勞（らう）す。同遊（どういう） 三四人（さんよにん）、兩人（りゃうにん）はあへて上（のぼ）らず。 上（のぼ）りて峯（みね）の頂（いただき）に到（いた）れば、目（め）眩（くるめ）き神怳（しんきゃう） 怳（きゃう）たり。高低（かうてい） 萬尋（ばんじん）あり、闊狹（くわつけふ） 數丈（すうぢゃう）なし。視聴（しちょう）の界（さかひ）を窮（きは）めずば、いづくんぞ宇宙（うちう）の聞（き）きを識（し）らん。江水（かうすい）は細（ほそ）きこと縄（なは）のごとく、溢城（ぼんじゃう）は掌（たなごころ）より小（ちひさ）し。紛（ふん）としてわれなんぞ屑屑（せつせつ）たる、いまだ塵鞅（ぢんあう）を脱（だつ）する能（あた）はず。歸（かへ）り去（さ）り思（おも）ひて自（みづか）ら嘆（なげ）く、頭（かうべ）を低（た）れて蟻壤（ぎじゃう）に入（い）ると。
<End Translation>